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期間:
2022.11.08 学会発表・論文

弊社PSTおよび横浜市立大学附属市民総合医療センター 岡田 興造 医師らの共同研究チームは、シカゴで開催された世界最大規模の医学系学会「American Heart Association Scientific Session 2022」で、心不全の音声バイオマーカーのさらなる判別性能について発表いたしました

弊社PSTは、横浜市立大学附属市民総合医療センター 心臓血管センター内科の岡田 興造 医師を中心に、横浜市立大学附属病院次世代臨床研究センター戦略相談室の小林 雄祐 医師らと共同で、2022年11月5日~7日に米国のシカゴにおいて開催されたAmerican Heart Association(アメリカ心臓協会:以下、AHA) Scientific Session 2022において、共同研究成果である心不全管理における音声バイオマーカーに関するさらなる判別性能の報告を行いました。
※AHAは、アメリカ合衆国に活動拠点を置く世界最大規模の医学系学会で、循環器領域の世界的権威として心血管障害と脳卒中研究・教育をリードする学術団体です。

AHA Scientific Sessions 2022 URL;
https://professional.heart.org/en/meetings/scientific-sessions

筆頭著者である岡田医師は、心不全増悪の判断に一般的に用いられるNYHA心機能分類の予測において、心不全の状態を反映する血中ホルモン「脳性ナトリウム利尿ペプチド(以下、BNP)」と、今回我々の共同研究チームで開発した心不全特異的な機械学習モデルの性能を比較をしました。
その結果、これまで再入院の最も強い予測因子とされてきたBNPよりも、本機械学習モデルの方が、より高い精度でNYHAにより定義された心不全増悪を判定できることを報告しました。上記より、心不全の音声症状を数値化する我々の心不全音声バイオマーカーが持つ、非侵襲、遠隔、簡便、高精度で心不全の悪化を早期に検知できる技術特性が、次世代の心不全管理を切り開く可能性があることが示唆されました。本発表に対してはすでに多くの反響があり、これより心不全がいかにグローバルな健康課題であるか、また医療現場や市場がいかに新しい技術を求めているかということも明らかとなっています。

今後も、弊社PSTは岡田医師らと共にさらなる研究開発を進め、心不全というグローバルヘルスイシューの改善に寄与すべく、今後も音声バイオマーカー製品の上市および国内外での展開を目指して邁進してまいります。