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期間:
2022.09.26 その他(イベント・セミナーを含む)

弊社PSTおよび横浜市立大学附属市民総合医療センター 岡田 興造 医師らの共同研究チームは第70回日本心臓病学会学術集会で心不全の音声バイオマーカーについて発表いたしました

弊社PSTは、横浜市立大学附属市民総合医療センター 心臓血管センター内科の岡田 興造 医師を中心に、横浜市立大学附属病院次世代臨床研究センター戦略相談室の小林 雄祐 医師らと共同で、2022年9月24日 京都国際会議場において開催された第70回日本心臓病学会学術集会において、共同研究成果である心不全管理における音声バイオマーカーに関する第1報の報告を行いました。

第70回日本心臓病学会学術集会URL;
http://www.jcc-conference.org/70jcc/index.html

筆頭著者である岡田医師は、まず心不全の状態を反映するホルモン”脳性ナトリウム利尿ペプチド(以下、BNP)”の変化を予測する機械学習モデルの結果が、実際のBNP値の変化率と臨床上有用なレベルで相関したことを報告しました。
さらに心不全の重症度分類であるNYHA心機能分類とBNP高値より定義される心不全増悪の可能性が高い状態を判別する機械学習モデルの判別性能が、テストデータを用いても高い精度で心不全増悪の状態を予測できることを発表しました。
上記より、肺や気道のうっ血・浮腫、低酸素血症や全身倦怠感等の様々な症状を引き起こす心不全の状態を、音声症状を定量解析する機械学習モデルから高精度に予測できることが明らかとなりました。

今後も、弊社PSTは岡田医師らと共にさらなる研究開発を進め、心不全の非代償リスクを音声症状という新しいモダリティから分析することで、ベッドサイドから遠隔医療までをカバーし、さらには患者様の自己管理までを可能とする革新的な心不全管理システムに利用可能な音声バイオマーカー製品の上市を目指してまいります。